一年間無事に過ごせた事への感謝の気持ちと、新しい年もまた健康で幸せに暮らせるようにお願いする「初詣」。
そんな初詣で欠かせないイベント、「おみくじ」についてのあれこれをご紹介します。
おみくじの正しい引きかた
①きちんと参拝する
まずは神社の拝礼方法に沿って、きちんと参拝しましょう。
②引く前に具体的なお願い事を思い浮かべる
どんなことを知りたいのか、結果を知りたい期間などを思い浮かべましょう。
③左手でくじを引く
左手は「受ける手」。自分の欲望ではなく、純粋に今自分に必要なメッセージを引き寄せてくれるといわれています。
④書かれている内容を読む
出てきたおみくじは、思い浮かべたことの結果を表し、吉凶は総合的に判断した時の目安となります。たとえ凶が出ても落ち込まず、気を付けておくことやアドバイスを読み解き、これから先の方針のひとつとして心にとどめておきましょう。
おみくじの順番
やっぱり一番最初に見るところは吉凶ですよね。大吉や吉、凶など種類はいろいろ。
実はおみくじの順番は地域や神社ごとに異なっています。ここでは一般的な順番を紹介します。
パターン1
大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶
パターン2
大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶
パターン1、2は同じ7段階ですが、吉の位置づけが異なります。
他にも、おみくじによっては12段階に分かれているものや、吉凶が書かれていないものもあるようです。
ことばの意味
今では読みやすく、わかりやすいことばに直されたものも多いですが、昔と変わらないものも残っています。少し分かりにくいことばの意味をご紹介します。
「待人」
「自分の思う待人」を表します。定義はなく、たとえば「待人=運命の人」でも、「待人=自分の転機になる人」でもよいということ。また、いい方向に人生を導いてくれる人ともいいます。
「争い事」
他人とのいさかい・ケンカのこと。
「土木」
土木工事のほかに、家の改築などの意味合いもあります。
「道具」
日用品や、仕事で使う道具などのこと。
おみくじを引いたあと
引いた後のおみくじをみなさんはどうしていますか?いろいろな説はありますが、実は持ち帰っても神社で結んでも問題ありません。
●持ち帰る
おみくじには必ず「教えごと」が書かれてあります。凶を引いてしまっても、いい方向に努力するための教訓として持ち帰って読み返すのもいいですね。神棚に上げておいたり、お財布などに入れて持ち歩くのも◎。
おみくじには神仏の魂が込められているので、粗末に扱わないよう気を付けましょう。
●境内に結ぶ
「神様や仏様と縁を結ぶため」といわれています。また「神社にその運勢を留めておく」という解釈もできるので、あまりよくない結果だったときは、結んで帰るのもいいかもしれませんね。結び方に決まりはありませんが、なるべくきれいに結ぶようにしましょう。
いろいろなおみくじ
本社のある広島の護国神社には、「鯉」の形をした「こいみくじ」があります。その地域や神社特有の、ちょっと変わったおみくじを引いてみるのも楽しいですね。
おみくじは「御神籤」と書くように、神様からのメッセージです。
引いた際には、言葉の意味についてじっくり読み解いてみてはいかがでしょうか。
最終更新日:2024.05.27