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職人の絵付けに惹かれる和食器シリーズ

どこか懐かしいような模様でありながら、モダンな雰囲気の和食器シリーズ[筆ならし]ができました。

飯碗、楕円皿、小皿、小付、小鉢という、このシリーズで和食の基本が一通りできちゃうラインナップ。

それぞれ縁起のいい古典的な柄をベースに、現代の食卓にマッチするようにカジュアルなタッチにアレンジされたデザインです。

- 柄に込められた意味 -

◦「唐草」…切れることなく蔓を伸ばしていくことから子孫繁栄・長寿を表す柄
◦「網目」…網は福を「からめとる」「すくいとる」とされ、商売繫盛を表す柄
◦「十草」…トクサ科の植物を模した柄で、金運を招いてくれる縁起のいい柄

好きな柄を選ぶのはもちろん、柄に込められた意味によって贈りものにするのも素敵です。

 

[筆ならし]ができるまで

独特の滲みやゆらぎで手描きならではの雰囲気を感じるこの絵付け。デザインはドゥ・セーの食器デザイナーが実際に波佐見の窯元を訪ねたときに決まりました。


山のようなサンプルや職人さんの作業風景をみながら構想を膨らませた後、事務所で新作開発の打ち合わせ。

たくさんの素焼きの器が用意され、デザイナーが紙にイメージを描き、それをもとにその場で職人さんが器に絵付けをしていきます。

色んな形状の筆を使いわけながら、ああでもない、こうでもないと、何十枚という素地にイメージを起こして、だんだんとデザインが完成していきました。

こちらが実際の制作の様子。何百枚の器をこうして職人さんが丁寧に絵付けをされています。

柄ごとに別の職人さんが担当されており、それぞれが得意とするタッチや筆遣いの個性が活かされています。

同じ器でも、1つ1つ違う表情をもつのが手描きならではの味。作られた背景を知ると、自分の手元にある器により愛着がわきそうです。

最終更新日:2023.08.31